この記事をリライトしていた時に根本的な疑問が浮かんできました。
探そうとは言っても
知らない歌手をどうやって探す??
名前を知らないだけならキーワードがあれば何とかなりますけど
存在そのものを知らない人は探せない
ですよね…
「見つけ出すのが好き」になればSNSとかyouTubeなどで紐づいてきた「知らない歌手を知る」事があるのですけれど、そうではない人が偶然知る事はなかなか難しいです。
それに「知らない歌手の歌」を探すのが楽しい私でさえ
自分に合わない歌を聴いた時の「時間を無駄にした」感
はなかなか辛いものがあります。
興味があってもそうなのですから、興味が無ければ「時間を無駄にする」リスクを避けたくなるのは当たり前で、偶然知っても「何か」が無ければわざわざ聴こうとするはずがないです。
強いて言えばテレビぐらいでしょうか、興味が無くても歌を聴いてもらえるのは。
一時期音楽に興味がなくなっていた私を宇多田ヒカルさんの曲がまた引き戻してくれた、というパターンもありましたからね。
しかし、力のある事務所に所属しているか、ある程度の知名度がなければテレビ出演は難しい話です。
そう考えていたら「CD踏みつけ事件」でテレビに出た小出美里さんの事を急に思い出しました。
目の前でCDを踏まれたショックは計り知れないとは思いますが、それだけでは終わらず「自作自演の売名行為」だと事実無根の記事で叩く人もいて、記事を見かける度に何だか悲しかったです。
不幸な出来事があったのだから、むしろ応援の方向で拡散したり記事を書いてあげれば良いのに…
ちなみに私はこういうブログを書いているのにも関わらず、実は2019年3月時点で小出美里さんの歌は聴いていませんでした。
知ってはいたのですがタイミングが良くなかったので忘れていました…と言い訳しておきます。
自分が探そうと思った時に
検索できるキーワードを思い出すかどうか
それで次のステップに行けるかどうかが決まります。
興味があってもそうなので興味が無い人が
知らない→知ってもらう→聴いてもらう
そのハードルはなかなか高いと改めて思いました。
何とかしなければいけない問題ではありますが…
ただ、小出美里さんを今もう一度思い出せたという事は私の記憶に残っているという事で、しばらくは忘れないと思います。
せっかくなので少しだけ調べてみました。
2018年ミセルバプロジェクトでリリースされたアルバムに収録された曲です。
2018年10月にGood By Gloomyというユニットを脱退したばかりのようなので、小出美里さん名義の楽曲はまだそんなにないようです。
この「星屑」はGood By Gloomyに在籍中の楽曲だと思いますけど、小出美里さん名義の曲のようですね。
なお、CD事件で踏まれたCDはソロ活動の初だった模様…本当に心が痛みます。
youTubeチャンネルもあるのでそちらも紹介しておきます。
…では、前置きが長くなってしまいましたが
「勝手に考えてみた⑦」
です。
今回は
知らない→知っている→聴いてみる
それをユーザー側の視点で完全に私の主観で考えてみます。
※私:男性40代会社員・妻と息子と娘と同居・北関東在住(都内まで特急で1時間半)
私が音楽に興味を持ったのは友達の影響であり、それ以外では影響を受けたという記憶はありませんでした。
20歳の息子や高校生の娘の今までを振り返ってみても、学校の音楽の授業や合唱コンクール、学校で開催した演奏会などでしか音楽に触れる事はなかった気がします。
今にして思えば、個々ではいろいろな活動をしている音楽関係者はいたとは思いますが、私や子ども達にとってはどこか他人事のイベントでした。
音楽に積極的に触れてこなかったうちの場合は
幼児番組→アニソン→テレビで見かけるJ-POP
それが音楽への入り口なので、それでは選択肢が少ないのは当たり前です。
いつのまにか音楽は聴くようになりましたが、音楽の好みに関して話す事もほとんど無かったです。
それが原因かは不明ですが、息子は流行りの楽曲を何となく聴く程度にしか音楽に興味がありませんでした。
小学生の頃はアニソン中心、中・高校生になってからは流行りのJ-POPを聴いていたので、ジャンルは別にしてもそれなりに音楽ファンかと思っていましたが、実はそうでもなかったのです。
音楽はBGMとして聴いているだけで別に歌はなくても良い
とまで言っていましたから。
娘は高校生ですが
AKB
→ジャニーズ(嵐)
→ジャニーズ(Hey!Sey!Jump!)
気が付いたらそうなっていました。
今はジャニオタメインにLDH系やTWICEなどが好みのようです。
妻は
特別コレというものはなくて何となくその時に流行っている歌を聴いていた
→EXILEを勧められて聴くようになった
→三代目JSBオタになった
歌が上手いかどうかはどうでも良い
だそうです。
私からすればなかなかもったいないと思う3人ですが、多分このようなパターンの人は多いのだろうと感じています。
そして、3人ともある程度音楽の関心度合いが固まっていて、今後劇的に変わる可能は薄いでしょう。
ただ、いろいろある選択肢の中から今の趣向に落ち着いたなら良いのですけれど、実際はそうではありません。
私の場合は友達に音楽ファンがいたので少なからず影響を受けましたけど、私の子ども達の周りには音楽ファンはいなかったようです。
娘の友達にジャニオタと、妻の職場に3代目JSBオタがいましたけどね…
最終的に何を好きになるかは別にしても、多くの音楽に触れていればもっと違った感覚を持ったのではないか?という想いがあります。
今は各々が好きなものを好きなメディアで楽しむ時代です。
自分が興味の無いジャンルに触れる事は確実に減っていますので、意外な所から興味を持つ可能性は少ないでしょう。
そう考えるとやはり音楽に興味を持ってもらう為に
若年層の音楽ファンを育成すること
が必要な気がしています。
子どものうちにどのように接するかで音楽への興味が変わるのは間違いないので、触れる機会を増やす為にはどうするか、どのような音楽に触れさせるのか、それを考えていく必要があると思うのです。
「探せばいろいろある」
それを感覚的に分かっているかどうかの違いは大きくて
見えてくるもの、聴こえてくるもの、それだけじゃない世界がある
それを小学生ぐらいの頃からしっかり伝えていく必要があったと後悔しています。
もちろん音楽に限った話ではないのですが…
好みを押し付けずにいろいろな音楽に触れる「きっかけを作る」ことが大切で、そうすればより多くの選択肢の中から決める事が出来たのだと思っています。
探せばより自分に合ったものに出会う可能性はある
それを感覚的でも良いので分かって欲しかったです。
今それを言っても本人達には余計なお世話にしか受け取ってもらえませんが…
音楽ファンとまではいかないものの音楽は聴く…そういう人は多いのだと思います。
それが今の状況になっている原因の一つだと感じています。
それを変える為にも「若年層の音楽ファンの育成」が有効だと思うのですが、具体的にどうするか、それが難しい問題です。
「業界全体」がそういう方向に向く事も現実的にあるとは思えないですからね。
しかし、現状に悲観しても何かが変わる訳ではありません。
先を見据えた上で「若年層の音楽ファンの育成」をどうするかは考えていかなければならない問題です。
目先のファン獲得がまずは最優先だと思いますが、それだけではジリ貧だと思います。
では、先を見据えた活動も考えたとして、それだけではもちろん不十分で目先のファン獲得は死活問題です。
ここで一時期音楽を聴かなくなった私が、再度音楽に興味を持ちこのブログを書くまでの音楽ファンになった流れを考えてみます。
①結婚して自分の音楽へのこだわりを封印して妻が聴きたい曲を優先する
②妻の三代目JSBオタと娘のジャニオタのせいでうんざりして音楽を聴かなくなる
③宇多田ヒカルさんの曲がCMから流れてきて久々に音楽を聴きたくなる
④youTube動画で見かけたMay J.さんの生歌動画に心奪われる
⑤音楽ってやっぱり素晴らしいとブログを書きたくなる
⑥May J.さんの記事を書こうとネット検索したら心無いバッシングを見つける
⑦「歌が上手いだけならいくらでもいる」というコメントにホントか?とメジャーアーティスト中心に歌を聴いてみる
⑧段々インディーズにも範囲が広がってくる
⑨実際に歌手ってどれぐらいいるの?と思い探してみる
⑩段々と度が過ぎてきて今に至る
ポイントは③です。
「心が動かされる歌」というのは「人を変える力がある」ということです。
都内へは特急で1時間半…の私が時間を割いてまで都内の小さなライブハウスへ行くようにもなりました。
そこまでして「価値のある歌」を聴きたくなったのです。
わざわざ探してまで「知らない歌手」の歌を聴くようにもなりました。
だから「価値のある歌」を生み出すことがまずは必要なのは間違いありません。
そうは言っても「価値のある歌」も聴いてもらってこその話です。
その為には「知ってもらう事」が必要ですが、「知ってもらった事」を如何に「聴いてもらう事」に変えるかも考えなければいけません。
私が「知らない歌手」を探している時に
「知られた後」の事をある程度準備しておいた方が良い
と思う事が度々あります。
いざ聴いてみようとしても簡単に辿りつかない歌手がいましたから。
それでは、私が「知った後」の事を考えてみます。
知ってから歌を聴きやすいのは
・検索でヒットしやすい&覚えやすい名前やキーワードである
・SNSアカウントやHPがあって動画へのリンクがある
・youTubeチャンネルがある
・SNSのタイムラインに動画が適度に流れている
検索した時に特定できる「何か」
があって欲しいです。
簡単に見つからないのはマイナスでしかありません。
ただ、「見つけたらすぐに歌を聴ける時」は上記で良いのですが、「何気なく見つけたけど後でゆっくり聴きたい時」もあるので、後で思い出してもらえる工夫が必要です。
…具体的な例はないですけど…
「もう一度聴きたい」になるには
・1曲をフルで聴きたくなる
数秒~十数秒聴いて
聴き続けたいかorそうではないか
が決まります。
聴きたくないと感じた曲を最後まで聴く事はありません。
聴き始めた箇所によっては、もしかしたら楽曲の本当の評価はできないかも知れませんが、ファーストインプレッションが良くない曲はやはりそこで聴くのを止めてしまいます。
「途中から聴く」のはもちろん「フルで聴くのは稀」という意識は必要でしょう。
ただ、2~3曲は聴きますので「厳選した1曲」ではなくて様々な種類の曲をUPするのが良いと思います。
どの箇所から聴いても惹きつける曲を創る事は難しいとは思いますが、一瞬で惹きつけられる歌声や曲や演奏は確かにありましたから。
人によって感じ方も違いますので、可能性も上げる為にも曲数は多い方が良いでしょう。
また、「成長」や「可能性」が見えてくれば今後に興味が湧いてくるので、一概に「自信作」だけをUPすれば良いという訳でもありません。
いずれにしても、「最後まで聴きたい」になったら「もう一度聴きたい」になる可能性は高くなります。
注意したいのは「明らかに違う(マイナスの意味で)」と感じる場合もごく稀にあるという事で、そう感じた場合は次につながる可能性はかなり低くなりますが、それでも1曲だけでそう判断する事はありません。
そういう意味でもある程度の曲数は必要です。
「もう一度聴きたい」から「もっと聴きたい」になるのは
・生歌が聴きたいと思う
・楽曲が聴きたいと思う
・サイトに活動履歴などの情報が多い
基本的に「良い歌が聴きたい」というのが一番の目的です。
生歌が上手い事や良い楽曲を生み出せる事にとても価値があると思っています。
それが見えない限り「もっと聴きたい」にはなりません。
ただそれだけではない感情もあって、サイトを覗いた時に本人の経歴や活動の履歴などによっては、歌手本人の生き方に共感して応援したくなる可能性があります。
例1)元〇〇職員、現OL、元メジャー歌手など
例2)△△でライブ、◇◇オーディションでの結果(落選でも関係ない)
実際に何が良いとか悪いではなくて、歌手の考え方や生き方などが見えてくると歌の聴こえ方も変わってきて、応援したくなる場合があるという事です。
私は実際にTHE SxPLAYさんでそう思いました。
それでも「歌」を好きになれなければ継続して応援は出来ないですけど。
「もっと聴きたい」からファンになるには
・CDを購入したいと思う
・ライブに行きたいと思う
となればファンかも知れない…ですが、私はファンになろうとしている訳ではありません。
「考えてみたらファンだった」になるのだと思います。
楽曲の購入もライブへ行くのは1回目は試しの意味もありますけれど
2回目以降は試しの意味はない
ので、2回目以降があるのならファンになる可能性は高いかも知れません。
いずれにしても「もっと聴きたい」になった時点で楽曲は購入します。
iTunesで購入できる場合はiTunesで、それが出来ない場合は通販でCDを、そして、どちらも無かったらyouTubeで…とはなります。
でも、やっぱりオフラインで聴きたくなりますから音源は欲しいですね…アラフォーですから。
そう考えると「もっと聴きたい」と思った時に楽曲を購入できるかどうかは大きいかも知れません。
音源があれば2~3か月は断続的に聴いてみて自分に合うかどうかを確認しますけど、そうでなければ聴く回数は極端に減ります。
基本的にはライトなファンでいるつもりですけれど、どうなるかは自分でも何とも言えません。
「心が動くかどうか」そこでしか判断していないですから。
ファンになるかどうかはユーザーと歌手の相性の問題ですけど、少なくとも「もっと聴いてみたい」の段階までの準備は必要だと思います。
特にITが発達した今なら
思わぬ地域の人が知ってくれる
その可能性がありますので、それに対しての準備です。
では、ある程度の準備が出来たとして、ようやくどうやって「知ってもらえるか」を考えたいと思います。
「勝手に考えてみた①」でも考えましたが簡単に埋もれます。
だからこそ音楽ファンの奪い合いだけではない、新しい音楽ファンを獲得する事を考える必要があります。
私のように今ある音楽に嫌気がさして音楽を聴かなくなった客層の掘り起こしも有効でしょう。
メジャー音楽しか聴かない人にインディーズ音楽の魅力を知ってもらうのもアリです。
・既存の音楽ファンに知ってもらう事
・音楽ファンではない人に知ってもらう事
・元音楽ファンに知ってもらう事
つまりはそれを分けて考えた方が良いという事で、音楽ファンの拡大ができればファン獲得のチャンスが増えます。
その為に
・路上ライブをやる目的
・SNSをやる目的
・youTubeに上げる動画のターゲット
それを明確にイメージして活動する必要があると思っています。
①路上ライブ
知らない人にアピールできる路上ライブも良くある手法ですが、地方に住んでいる私からすれば出会う確率はとても少ないので、なかなか縁のないものです。
路上ライブをリアルタイム配信するのは場所の特定などの問題がありそうなのでなかなか難しいかも知れませんが、路上ライブ的などこかのスタジオで生配信する不意のライブもしかしたら良いかも知れませんね。
そこからのマネタイズを考える必要はありますけれど。
②SNS
実際にフォローされたから興味を持ったアーティストの話です。
男性ヴォーカルのロックバンド
ピアノ演奏がメインのバンド(歌ナシ)
そのどちらのジャンルにも興味が無い状態でMR.FuzzyとSANOVAというバンドにフォローされました。
興味がなく「全く知らなかった」ので自分から見つける事は100%ないバンドです。
でも、フォローされて何となく曲を聴きました。
どちらも固定ツイにMVがあって動画を見やすかったからかも知れません。
まあ、いずれにしても「惹きつけられる曲」だったので購入したのですけれど。
なお、私は無言フォローは個人的には嫌いではありません。
アーティストという事が分かれば「自分をアピールしたい」という目的が分かり切っているので安心です。
勝手にフォローしてくれて大丈夫です。
自分に合わなかったらブロックorミュートするだけですから。
ただ、「興味が無い人」でもSNSでフォローする事は効果があるのは間違いないですが、ターゲットは決めた方が良いかも知れません。
③youTube:音楽以外の動画をUPする
歌手なので音楽系の動画をUPするのは必要な事ですが、それだけでは簡単に埋もれます。
それだけではない「何か」もあったが可能性が上がると思うのです。
実況系・趣味系・コーチング系…ジャンルは様々ですけれど、音楽とは無関係なジャンルでも良いと思います。
もちろんそれなりのクオリティが必要で、注目される動画をUPしなければならないですけれど。
たまたま気が付いたのですけれど、フォローされたから知った「卓球の元全日本選抜強化選手」のpreMade Meさんという歌手がいました。
元全日本選抜強化選手??で歌手??
そうなるとやっぱり動画を見たくなります。
チャンネルを覗いてみたら登録者数はお世辞にも多いとは言えないですけど、卓球動画の再生回数は桁が一つ違いました。
多くても数千の再生回数が卓球動画では5万回や7万回です。
そして卓球動画を見たついでに歌の動画も見ました。
ただ、いずれにしても「見てもらった後」「聴いてもらった後」に次につながるかどうかは本人の実力と相性次第ではありますけれど…
気が付いたら結局youTube動画につながりましたね。
そんなにyouTube信者という訳ではありませんけど、youTubeの手軽さを利用しない手はありません。
youTubeで稼ぐのは段々難しくなっていくと思いますが、それでもまだまだ知名度を上げるにはプラスしかありません。
例え再生回数が伸び悩んだとしてもマイナスにはならない…ハズ。
遠方のファン獲得を視野に入れる事もできますので、youTubeチャンネルからホームページやSNSへリンクを張ってもらえると良いと思います。
歌を聴いた感動のままその歌手の事を知りたいですから。
ファンで動画上げる人も本当に応援したいならリンクを張って欲しいです。
…気が付いたら似たような話の流れになってしまいました。
ある意味考えがブレていなくて良かったですけど。
いずれにしても実力と相性と運もあり簡単ではない事は間違いないですが、「知ってもらう」可能性を上げるには、ITを上手く活用して様々な方面へつながっているかも一つのポイントかも知れないですね。
実力を磨くのもちろんですけれど
SNSやyouTubeとHPなどをいかに多方面に関連付けられるか
そこの工夫が必要そうです。
歌は独自路線でも伝達手段は世の中の主流をつかめる感覚
それが必要なのかも知れません。
「勝手に考えた⑧」へ続きます。