「歌う事が好きで歌手になりたい」
歌手志望の良く聞く動機です。
それについていろいろ言う人がいるとは思いますけど、自分が思った通りに行動すれば良いと思います。
そんなに甘い世界ではないのは間違いないですけど、結局はどの世界も甘くはないですから。
どうせ苦労するならば好きなことで苦労した方が良いに決まっています。
「一握りの人しか成功しない世界」
良く言われることですが、そんな言葉に毒されることなく自分のやりたいことに突き進めば良いと思います。
そしてそんな考えを捨てる事から始めましょう。
そもそも「成功」って何ですかね?
売れる事は「成功」なのですか?
自分なりの進む道は考えなければいけないですが
プロの歌手を目指す=売れる事を目指す
それは考える余地があると感じています。
それはただ人気者になりたいと言っているのと同じであり、人気者になりたいなら歌手である必要があるのか、という話でもあります。
「売れる」・「売れない」で話す事が多く、歌手を継続していくための稼ぎが必要なのは分かりますが、「売れる」ならば何でも良いとはどうしても思えないです。
事務所所属であるならばスタッフが潤う為に「売れる」必要があるのでしょうけれどね。
・良い歌を観客に届ける
・より多くの人から聴きたいと思われる
結果的に人気が出るのでなかったら意味がないと思います。
「メジャーデビューする方が格上のような空気感」
そういう風潮も無くしていきたいものですね…
「日本の音楽業界に対して悲観的な印象を持っている人が多数いる」
それをどうにかするには何かを変えていかなければならないのは間違いないのでしょう。
では…
プロの歌手とは?
何をもってプロの歌手と言うのか。
昔はどこかに所属しなければ「プロの歌手」と呼べないと思っていましたが、今は勝手に「プロの歌手」と名乗って良いと思っています。
どこかに所属しなくても歌手活動はできますからね。
他人が認めてくれるかどうかは別問題ですが…
事務所やレーベルと交渉出来るだけの実績を残し、そうなってから所属する方が良い時代になってきたと思います。
そうなると「プロの歌手」になること自体はそう難しくない気がしますが、重要なのは歌手活動を続けていくだけの資金が用意できるかどうかということになります。
結局は事務所に所属しようが、個人で活動しようが、活動の資金を必要なだけ稼ぐことが最低限必要な事には変わりはないです。
では、歌手なのですから歌で稼ぐことを考えてみます。
歌以外の別な事で資金を稼ぐことは否定はしないですけど…やっぱりね…
という事で、歌で稼ぐには歌を聴いてもらわなければ始まりません。
・知らない状態から歌を聴いてもらう事
・継続して人に聴いてもらう事
それが最初の課題で、それをクリアして歌手活動で生計を立てていくのが当面の目標になるのでしょう。
それについても考えてみました。
ファンクラブ運営コストは分かりません…
歌手活動で生計を立て継続した活動が出来るだけの資金を稼げるようになれば、ようやくプロの歌手として次のステージに行けるようになると思います。
なお、事務所に所属する事で「プロの歌手」になる場合は、自分に商品価値があるかどうか、商品になる覚悟があるかどうか、それを見極めなければいけません。
自分がどの方向に進むのかはよく考える必要があります。
私個人の気持ちとしては、音楽を「売れる」とか「売れない」で語りたくはありません。
ですけれど、自分の良いと思った歌や好きなアーティストをより多くの人に知って欲しいという想いはあります。
そのような意味では「売れて」欲しい気持ちもあります。
「売れる」を優先にして媚びた音楽は止めて欲しいけど、でも結果的に「売れて」欲しい…
自分でもワガママな考えだと思いますが、そう考えてしまいます。
だから「売れるには?」について勝手に考えてみる事にしました。
「歌手として売れる」
というのはどういう事なのでしょうか?
結局は人気があるという事だとは思いますが
「お金を払っても聴く価値のある歌」
アーティストならばそう思われていなければ全く無価値です。
では、どの程度の人数がそう思ったら「売れている」と言える状態なのでしょうか?
CDが売れていた頃はCDの売り上げ枚数が一つの目安ではありましたが、今ではそのような分かりやすい目安はありません。
知名度だったり地上波の出演数だったりと感覚的なイメージで判断しがちですが、それでは良く分かりません。
運営側が利益等の数値で判断できるとは思いますけど、ただのユーザーには判断できる目安はありません。
もしかしたら「売れている」と思っているのはただの幻かも…
そこで何か目安はないかと考えてみた結果、データとしては不足ですがTwitterフォロワー数から何か見えてくるかも知れないと思ったので調べてみる事にしました。
あくまで参考程度の話でしかないですが…
本人アカウントでのフォロワー数が
宇多田ヒカルさん約260万人
山本彩さん約200万人
西野カナさん約100万人
それを見るとフォロワー数100万人越えがトップレベルの「売れている」状態と言えそうです。
ちなみに本人アカウントでない場合は
miwaさんのスタッフアカウントの約31万人
大原櫻子さんの約27万人
Aimerさんの約23万人
もそこに近いと予測しています。
調べた限りではありますが、twitterのフォロワー数では何となくではありますけれど目安にはなりそうです。
※大原櫻子さんは2018年8月契約満了によりアカウント削除、その後新規でスタッフアカウントを作り2019年3月時点で約2万5千人のフォロワー数+インスタフォロワー数120万人です。
インスタのフォロワー数も考えなければいけない気がしますけど…
少ないフォロワー数では参考にならないですが、多ければ「売れている」と言えそうです。
そこで、フォロワー数から
「売れる」or「売れない」の境目
を考えてみます。
感覚的なイメージでしかないのですが、DAOKOさん・大塚愛さんのフォロワー数7~8万人がもしかしたら「売れる」「売れない」の境目かも知れないと勝手に考えています。
あくまで個人的な印象ではありますが。
フォロワー数5万人の藤田恵名さんも充分多い気がしますが、申し訳ないですが「売れている感」は不足しています。
だから、フォロワー数7~8万人を目標にする…そんな単純な話ではないとは思っています。
結果的にそれぐらいのフォロワー数になっただけ、のような気がしますから。
あくまで参考程度でしかないのは忘れてはいけません。
「歌が上手いだけ」の歌手は世の中にはたくさんいる
そういう声は良く聞きます。
実際はどうなのでしょうか?
そう思ったのでより多くの歌手の歌を聴く事にしました。
そして現在は1,000人以上聴いていて、そんな私の体感では「歌が上手い」と言える歌手は全体の30%前後です。
→2021年1月ついに2,001人になりました。「歌が上手い」と思う歌手は484人/2,001人=約24.2%になりました。
そこからさらに私が思う上位の「生歌上手い歌手」は80人/2,001人=4%程度です。
ただ…歌が上手ければどうにかなるなら良いんですけど、歌のうまさに関係ない「気になる歌手」は234人/2,001人=約11.6%です。
数字だけ見てもどう考えても簡単に埋もれますので
「歌が上手いだけでは売れない」
やっぱりそうなるのは仕方がない話でした。
「売れる」為には「歌が上手い」以外の「何か」が必要なのは間違いありません。
例えば、Runeさんという聴いたら誰もが歌が上手いと感じる(と私が勝手に思っている)歌手がいます。
「生歌上手い」のは間違いないですけど、それでも「売れている」という状態になるのはなかなか厳しそうですから…
「良い人そう」ですけれど、それはセールスポイントとは言えないですからね。
Runeさんだけに限った話ではないですが
「上手いだけじゃ売れない」
のは確かにそうでした。
しかし、それは仕方がないのですが、個人的に納得がいかないのは歌手活動をメインにしたアーティストなのにも関わらず
「下手でも歌手として売れている」
それなのに
「上手い歌手が埋もれている」
という状態にしか日本の音楽業界が見えないところです。
売れている人の歌唱力が全て低いとは思っていないですが、少なくともアーティストと名乗っているのにも関わらず
素人でも下手だと断言できる歌手がいる
その状態がとてつもなく残念だと感じています。
その状態を崩してくれる歌手が出現してくれることを祈っていました。
しかし、2020年にYOASOBIが出てきました。
時代が変わった感じがします。
以前問題だと感じていた
①大手レーベルのゴリ押し問題
②歌姫・天才がいっぱい問題
③某女性アイドルグループのおかげで女性歌手枠が激戦しているのに、それに加えて声優も強かった問題
④某男性アイドルグループと某男性パフォーマンスグループのおかげでさらに枠が減少問題
この辺りの問題はYOASOBIが押しのけてくれたような印象があります。
『⑤「歌は下手でもいい」と結局はルックスが大きな武器になってしまう問題
世の中やっぱりルックスには影響を受けてしまい、好みのルックスで勝負が決まる…そうなってしまうのが現実です。もし仮にルックスが良い場合は、それを利用するのは一つの手段ですが、気を付けなければいけないのは「アイドル化する事」です。それを本人が納得していればよいのですが、やっぱり「アーティストでいたい」場合は注意が必要でしょうね。やっている事と、やりたい事のズレは後々のトラブルになりかねません。アイドル化したくないなら、安易にルックスを武器にせず、ルックスに影響されない歌唱力と、自身の「セールスポイント」を磨き続ける必要があるでしょう。
例:谷村奈南さん…本人の希望は歌手だったがグラビアの需要が多くメインの仕事に 』
これはルッキズムの蔓延する日本ではなかなか解消は難しいでしょうね…
根強く残る問題だと思います。
YOASOBIがCDをリリースしていないのに2020年ビルボードランキングトップになった事を考えると、下記の楽曲の販売方法の問題は解消されつつあるという傾向なのかなと感じています。
『⑥楽曲の販売方法問題
知名度を上げる事も大切ですが、楽曲を売る手段も考えなければいけません。
既にCDを買う事は特別な事です。
そこを前提として考えていく必要があり、音楽配信やストリーミングを上手く利用して稼ぐ方法を考える事がまずは必須です。ライトユーザーとしての意見からすると、CDで「必死に」利益を得ようとする姿は時代に合っていないし滑稽にしか見えません。「楽曲」に価値があるのであって、それを聴く為の手段がCDかどうかは関係ないのです。しかし、CDは全く無価値かというとそうではありません。CDの価値は消えたわけではなく、過去とは違った価値になったのだと感じています。それを踏まえた売り方を考えなければいけなくなったのに、日本のメジャーシーンはその変化に対応していないのだと思います。今のCDは聴く為のメディアとしてだけではなく、有効なコミュニケーションツールや名刺代わりに利用できます。もっと別な活用方法もあるかもしれません。製作数量やコストを加味しなければいけませんが、どう活用するかを考えながら販売する必要があります。自分の表現したい事がどの層に受け入れられるのか、「販売ターゲット」や「販売方法」を考える必要があり、「良い音楽や歌」を提供するのは前提ですが、それを「誰」に「どのように」届けるのかを細かく考える必要があると思います。
ちなみに「CDは欲しくならない」私がCDを購入しましたので参考までに…
CDの価値は変化したのは間違いないですけど、価値がなくなった訳ではないと実感した出来事でした。
CDが届いた時は嬉しかったですから。
今までの感覚から脱却しなければならないとは思いますが、今の時代に合った売り方が見つかれば、利益を上げる事が出来そうな気はしています。
CDバブル期のような幻想は捨てないといけないですけどね。 』
CDの価値は以前とは違うというだけで、無価値になったとは思っていませんので、どう活用していくかという話になっていくと思います。
ただ、結局は何をするかという事ですが…
「何かしらのセールスポイント」は必須な事は間違いないです。
それが「何か」は自分一人で探す必要はないけれど、今まで生きてきた自分の中にしかないと思っています。
外から見つけてきたものが悪いかどうかは分かりませんし、それを自分の中で昇華できるならそれでも良いとは思いますが、作った自分を演じる結果になるのであればそれは違う気がします。
いずれにしても簡単に見つからないと思いますけど、「何かしらのセールスポイント」が無いのはマイナス要因であることは間違いありません。
「人々を魅了する声質」があればそれを活かした戦略を取るのが一番なのは明らかですが、声質に特徴があると思えた人は42人/2,001人=約2.1%なので、やっぱりそう簡単にあると考えない方が良いかと思います。
それに特徴的な声質だからと言って自分の声が人々を魅了するかどうかはコントロールできるものではありません。
だから
コントロールできない事は無いものとして考える
しかないです。
もちろん、ルックスも同じです。
それを踏まえつつ、歌唱力を磨く事は前提として+αのセールスポイントを身に付ける事が最優先です。
2,001人聴いてきて一番重要な事は
神曲を歌える歌手になる
ことだと思います。
やっぱり曲と歌手が揃ってなければ聴きたいと思わないです。
曲は非常に強い武器です。
武器を手に入れる事ができなければ戦えません。
では、その曲をどうやって手に入れるのか…
良い曲の提供を受ける事ができればそれで良いでしょうけど、他者から提供してもらえるのはそう簡単ではないと思います。
だったら自分で曲を創る
それがアーティストでしょうね。
聴いてもらう事は簡単ではないですが、曲さえ出来てしまえば何かしらの手段がある世の中です、何とかなると思います。
瞬発力がなくても何年も前の曲をいくらでも購入できる世の中ですから昔よりはチャンスがあると思います。
なお、私は全く知らないところからこの2曲を発見しました。
「Ray Of Lighe」
「この花が枯れる前に」
私が名曲だと思っている曲です。
世間がどう感じるかという問題はありますけど、私はこの曲をリリースしてから数年後に知り、良い曲だと思ってiTunesにて購入しています。
なお、ここを読んでいるという事は少なくともこの2曲が目に入ったという事で、聴いてもらえるかどうかは別にして少なくとも知ってもらった、という事であり、それは少なからず広がりを見せているという事でもあります。
告知力があればもっと拡散スピードは速いのでしょうけど、少なくとも「誰かに良いと思ってもらえる」ということは多かれ少なかれ広がりは見せるという事です。
ちなみに老婆心ながら…恋愛ソングに手を出すなら相当な覚悟が必要そうです。
競争が激しいのはもちろんですが、
かなりの強敵ぞろいである印象です。
私が考える「恋愛ソング」のトップ(個人的感想)。
西野カナさん
「恋愛ソング」と入力しただけで「西野カナ」と出るってやっぱり凄いですね。
これが正に「売れている」状態だというのを見せつけられました。
巷にあふれている恋愛ソングに自分なりのオリジナリティでどう立ち向かっていくか、どう共感を得ていくか、そこの勝算が見えていない限りは手を出すのは危険です。
女性の共感を得る事はかなりの武器になりますが、恋愛ソングで共感を得るのはかなり厳しい印象です。
…とは思っていましたけど、2019年2月に西野カナさんが活動休止を発表した事により、流れが変わりそうです。
むしろ
恋愛ソングは今がチャンス
かも知れません。
「売れる」ならこのチャンスに敏感になる事も必要ですし、恋愛ソングに手を出すのならばその嗅覚は必要だと思います。
それで思ったのですけど…
「みんなで曲を創る」
そういうのはどうでしょうか?
プロ・アマ・素人問わず一般人参加型の曲創りです。
・著作権は歌手側
・作詞・作曲・編曲全て参加者と歌手本人
・曲の売り上げに応じて参加者に何かしらのメリット
例:イベントの優先参加権やCD先行販売など
・出資も募る
もちろん完成した曲の扱いは他の曲と同様で、もちろん通常通りに販売してライブでも歌います。
確かにいろいろ予期せぬ問題が多々あると思いますけど、もし完成したらそれこそ想い入れが違う曲になると思うんですよね。
「生みの苦しみ」のリスク分担もできますし、「ファンだけどこの曲嫌い」って言われる事も減らすこともできますし、良いことが多い気がするのですけど。
意外な才能に出会えるかも知れません。
アーティスト同士が協力しての曲創りも良いかもしれませんね。
出来た曲はお互いの共通曲にするのか、相性を考えて曲を譲り合うのか、そこは話し合いで決めればよいと思いますが、思いもよらない化学反応が起きるかも知れません。
告知に関しても輪が広がりそうな気もしますしね。
キーワードは「参加型」
それも一つの手段なのかなと。
まとめるのが難しいとは思いますけど、ファンが少ないうちならやる価値はありそうです。
ファンが増えたら「一言ワード」だけ募集しても良いかも知れませんね。
自分の送ったワードが使われている、それが世に流れている…
考えただけでもテンションが上がります。
いずれにしても方法はどうあれ「オリジナル曲」にこだわる国民性です。
「戦える曲」を少しでも早く手に入れる必要があり、手に入れてからがやっとスタートラインです。
歌手活動を始めて「オリジナル曲を数曲用意した」ただけではただ埋もれて終わるのが目に見えています。
では、勝手に考えてみた②へ。
kmm295.hatenablog.com