2018年の年間推定ライブ動員数ランキングは以下になりました。
※Live Fansより
第1位:東方神起
■ 推定動員数:1,273,881 人
■ 公演数:48
(上半期ランク:2位)
第2位:B'z
■ 推定動員数:1,083,638 人
■ 公演数:35
(上半期ランク:6位)
第3位:嵐
■ 推定動員数:893,214 人
■ 公演数:18
(上半期ランク:22位)
第4位:安室奈美恵
■ 推定動員数:858,976人
■ 公演数:18
(上半期ランク:1位)
第5位:Kis-My-Ft2
■ 推定動員数:808,668 人
■ 公演数:17
(上半期ランク:4位)
第6位:関ジャニ∞
■ 推定動員数:747,238 人
■ 公演数:15
(上半期ランク:圏外)
第7位:AAA
■ 推定動員数:658,076 人
■ 公演数:26
(上半期ランク:29位)
第8位:福山雅治
■ 推定動員数:630,770 人
■ 公演数:38
(上半期ランク:3位)
第9位:Hey! Say! JUMP
■ 推定動員数:615,000 人
■ 公演数:29
(上半期ランク:73位)
第10位:EXILE
■ 推定動員数:596,738 人
■ 公演数:12
(上半期ランク:圏外)
【11位】 乃木坂46 (29公演)
推定動員数:594,291 人
【12位】 ゆず (34公演)
推定動員数:514,128 人
【13位】 NEWS (27公演)
推定動員数:502,340 人
【14位】 GENERATIONS from EXILE TRIBE (10公演)
推定動員数:488,000 人
【15位】 小田和正 (46公演)
推定動員数:486,882 人
【16位】 ONE OK ROCK (12公演)
推定動員数:484,000 人
【17位】 KAT-TUN (27公演)
推定動員数:462,000 人
【18位】 ももいろクローバーZ (45公演)
推定動員数:431,643 人
【19位】 ジャニーズWEST (34公演)
推定動員数:418,083 人
【20位】 BTS (防弾少年団) (11公演)
推定動員数:375,000 人
【21位】 Sexy Zone (25公演)
推定動員数:349,000 人
【22位】 登坂広臣 (23公演)
推定動員数:315,722 人
【23位】 コブクロ (15公演)
推定動員数:309,100 人
【24位】 Mr.Children (24公演)
推定動員数:305,600 人
【25位】 back number (25公演)
推定動員数:294,408 人
【26位】 今市隆二 (22公演)
推定動員数:293,600 人
【27位】 DREAMS COME TRUE (24公演)
推定動員数:291,122 人
【28位】 King & Prince (21公演)
推定動員数:284,000 人
【29位】 EXILE THE SECOND (17公演)
推定動員数:283,000 人
【30位】 Nissy (16公演)
推定動員数:279,000 人
<ジャンル別>2018年 年間ライブ観客動員ランキング TOP5
【 J-POP・ロック部門 】
1位 B'z
2位 安室奈美恵
3位 AAA
4位 福山雅治
5位 EXILE
【 男性アイドル部門 】
1位 嵐
2位 Kis-My-Ft2
3位 関ジャニ∞
4位 Hey! Say! JUMP
5位 NEWS
【 女性アイドル部門 】
1位 乃木坂46
2位 ももいろクローバーZ
3位 欅坂46
4位 モーニング娘。'18
5位 私立恵比寿中学
【 声優・アニメ部門 】
1位 Aqours
2位 水樹奈々
3位 宮野真守
4位 After the Rain
5位 浦島坂田船
【 K-POP部門 】
1位 東方神起
2位 BTS (防弾少年団)
3位 SHINee
4位 SEVENTEEN
5位 EXO
【 フォーク/ニューミュージック部門 】
1位 さだまさし
2位 長渕剛
3位 松山千春
4位 竹原ピストル
5位 南こうせつ
【 洋楽アーティスト部門 】
1位 Paul McCartney
2位 Bruno Mars
3位 Bon Jovi
4位 Taylor Swift
5位 Katy Perry
・引退前の安室奈美恵さんがソロの中では別格
・B'z・福山雅治さんは相変わらず客を呼べる
・ジャニーズはイメージ通り強かった
・K-POPもなかなか強い
・思ったよりAKB系&坂道系の動員数は少ない?
・2018年は3代目JSBはライブしてない(登坂&今市のソロをメインにしたから?)
・LDH系はもはや男性アイドル部門なのでは?
それが2018年の結果を見た第一印象でした。
そもそも今まで動員数を気にした事が無かったので何となくのイメージしかありませんでしたが、数値を見て改めてやっぱりグループの方が集客力がありそうです。
集客を考えるならばグループ化が有効と言うのは本当だった、という結果でした。
個人的にはグループに興味がないのでなかなか残念でしたけどね…
ちなみに全く自信も根拠もないのですが、そろそろソロアーティストの時代が来そうな予感が何故かあります。
…ただの願望かも知れませんが。
という事で…
今回は年間推定ライブ動員数について考えてみます。
「勝手に考えた⑩」
です。
2018年の年間ランキングは上記ですが、その数値から1公演平均人数を出してみました。
ランキングに出てきたアーティストだけですので、総動員数では及ばなくても1公演平均にすると動員数が多いアーティストがいるかも知れませんが。
平均47,721人…安室奈美恵:推定動員数858,976人 / 18公演
平均40,333人…ONE OK ROCK:推定動員数484,000人 / 12公演
平均34,091人…BTS (防弾少年団) :推定動員数375,000人 / 11公演
平均30,961人…B'z:推定動員数1,083,638人 / 35公演
平均26,539人…東方神起:推定動員数1,273,881人 / 48公演
平均25,311人…AAA:推定動員数658,076人 / 26公演
平均20,607人…コブクロ:推定動員数309,100 人 / 15公演
平均17,438人…Nissy:推定動員数279,000人 / 16公演
平均16,599人…福山雅治:推定動員数630,770人 / 38公演
平均15,121人…ゆず:推定動員数514,128人 / 34公演
平均12,733人…Mr.Children:推定動員数305,600人 / 24公演
平均12,130人…DREAMS COME TRUE:推定動員数291,122人 / 24公演
平均11,776人…back number:推定動員数294,408人 / 25公演
平均10,584人…小田和正:推定動員数486,882人 / 46公演
平均9,592人…ももいろクローバーZ:推定動員数431,643人 / 45公演
秋元康系
平均20,493人…乃木坂46:推定動員数594,291人 / 29公演
ジャニーズ系
平均49,816人…関ジャニ∞:推定動員数747,238人 / 15公演
平均49,623人…嵐:推定動員数893,214人 / 18公演
平均47,569人…Kis-My-Ft2:推定動員数808,668人 / 17公演
平均21,207人…Hey! Say! JUMP:推定動員数615,000人 / 29公演
平均18,605人…NEWS:推定動員数:502,340 人 / 27公演
平均17,111人…KAT-TUN:推定動員数・462,000人 / 27公演
平均13,960人…Sexy Zone:推定動員数349,000人 / 25公演
平均13,524人…King & Prince:推定動員数284,000人 / 21公演
平均12,297人…ジャニーズWEST:推定動員数418,083人 / 34公演
LDH系
平均49,728人…EXILE:推定動員数596,738人 / 12公演
平均48,800人…GENERATIONS from EXILE TRIBE:推定動員数488,000人 / 10公演
平均16,647人…EXILE THE SECOND:推定動員数283,000人 / 17公演
平均13,727人…登坂広臣:推定動員数315,722人 / 23公演
平均13,318人…今市隆二:推定動員数293,600人 / 22公演
ちなみに2017年のランキングはこちらです。
【1位】三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE(37公演 / 1,802,976 人)
【2位】BIGBANG(21公演 / 1,076,500 人)
【3位】関ジャニ∞(20公演 / 989,238 人)
【4位】嵐(18公演 / 843,714 人)
【5位】Hey! Say! JUMP(37公演 / 823,000 人)
【6位】Mr.Children(30公演 / 792,614 人)
【7位】東方神起(11公演 / 570,738 人)
【8位】SHINee(29公演 / 558,238 人)
【9位】AAA(19公演 / 541,600 人)
【10位】乃木坂46(43公演 / 496,758 人)
【11位】 桑田佳祐(20公演 / 492,438 人)
【12位】 iKON(35公演 / 474,822 人)
【13位】 GENERATIONS from EXILE TRIBE(29公演 / 433,056 人)
【14位】 EXILE THE SECOND(38公演 / 423,689 人)
【15位】 ジャニーズWEST(31公演 / 394,900 人)
【16位】 Kis-My-Ft2(31公演 / 380,400 人)
【17位】 NEWS(26公演 / 371,900 人)
【18位】 ONE OK ROCK(32公演 / 367,700 人)
【19位】 GLAY(43公演 / 365,749 人)
【20位】 back number(31公演 / 356,636 人)
【21位】 ケツメイシ(29公演 / 353,868 人)
【22位】 ゆず(27公演 / 351,607 人)
【23位】 UVERworld(60公演 / 350,615 人)
【24位】 BTS (防弾少年団) (15公演 / 346,300 人)
【25位】 コブクロ(30公演 / 344,916 人)
【26位】 KinKi Kids(8公演 / 339,563 人)
【27位】 ももいろクローバーZ(34公演 / 297,421 人)
【28位】 RADWIMPS(21公演 / 283,254 人)
【29位】 星野源(22公演 / 280,198 人)
【30位】 V6(21公演 / 276,000 人)
2017年の総動員数トップは三代目JSBが37公演で月平均3公演で1公演平均は4.9万人程度でしたが、逆に2018年は三代目JSBとしては全くライブがなく、ボーカルの二人のソロライブがそれぞれ23公演と22公演とあるだけでした。
どんな戦略なのでしょうか?
ちなみにその二人の平均は1.3万人程度とそれでも多い事は間違いないのですが、引退直前というのはあるものの安室奈美恵さんの平均4.7万人がソロとしては如何にすごいかが分かります。
また、2017年も2018年のどっちも秋元康系が乃木坂しかランキングに入ってないのが若干意外でした。
NGT48の件もあり総選挙も復活しそうもなく秋元康系の集客力はさらに減ると予想できますので、AKB商法の終わりも見えてきたような気もしています。
握手券や投票券付きのCD売上でのランキングは実態が伴っていないものだという事なのでしょう。
そして、ジャニーズはやっぱり強かった。
30位中9グループがランキングに入っています。
これだけ集客が多いと「帝国」と呼ばれるのも分かる気がしました。
平均人数のMAX値がおよそ5万人ということから
大きな箱=ドーム球場
でライブする事が多いのだと推測しますが、均等なキャパでの開催で結果がそうなったのか、それとも極端な話7~8万人の公演もあれば数千人の公演もあって、結果的にその平均人数になったのかも気になります。
キャパが大きければ1公演10万人集めることが出来るアーティストもいたのでしょうか?
しかし、一方で
音楽を聴くとという観点からみるとドーム球場は適切なのか
という疑問があります。
スピーカーの設置場所によっては音が聴き取り難い…等というネットの声や知人の証言もあり、仮にそうであるならば音楽がメインのライブは充分に楽しめないだろうな…と思っています。
視覚的に楽しむ演出がメインのライブであったとしても、音楽があってこそのライブだと思いますので、音楽が良く聴こえなければ満足度は半減してしまうのではという心配があります。
ジャンルによっても違うかも知れないので断言はできないですが、音楽を聴くのであれば大きな箱でやるメリットはあるとは思えず、音楽を聴く事に適した会場があると思うのです。
そうは言っても、ダンスと絡めるのならば広くなければいけない気もしてはいますが…
ただ…
ドームツアーと大きく掲げる
のは
ドームだからなに?
としか思えません。
音楽を聴く会場としては適さないと思っているからなのかも知れませんが、どうしてドームであることを強調するのでしょうか?
そして
大きな箱でライブする事での謎のマウンティング
が一番意味不明です。
大きな箱を埋めることが出来る集客力は確かに素晴らしい事ではありますが、それはそのアーティストの価値を示す一つの要素でしかありません。
そして、箱を用意するのも集客するのもアーティストだけの力ではなく、レーベルや事務所の力の影響は受けます。
だからこそ集客できることが全てかのように扱われるのは好きではありません。
プロとしてはどの程度の利益を生み出せるのかが一つの指針となるので集客力は重要ではありますが、アーティストとしてはそれだけで評価出来ないと思うのです。
観客の心を動かせるかどうか
アーティストの一番の価値はそこだと思います。
個人的な好みではありますが、無駄にお金と労力をかける演出が多いのは好きではありません。
アーティストとしてはレベルが低く見えてしまう場合もあるからです。
つまりは
演出でごまかしている
そう見えてしまう場合もあるという事です。
過剰な演出は本当にそのアーティストが表現したい事なのか?
音楽系アーティストを名乗るなら音楽を聴かせる事を重視して欲しい
音楽を聴きたいのであって余計な演出などいらないと私は思っています。
実際に演出が少なくても心に残る素晴らしいライブはありましたから特にそう思います。
その心に残る素晴らしいライブの一つが、2019年4月8日のTHE SxPLAYさんの10周年記念ワンマンライブでした。
kmm295.hatenablog.com
あの時のあの空間は最高だったと今思い出してもそう思います。
菅原紗由理として5年・THE SxPLAYとして5年の活動の節目のライブで、相当気持ちが入っていた上に素晴らしい楽曲に素晴らしい歌声でした。
普段大きな箱のライブにしか行っていない妻と娘も一緒に行きましたが、その二人も大絶賛でした。
また、もう一つは2019年5月18日の山口真帆さん・長谷川玲奈さん・菅原りこさんの卒業公演でした。
この公演は私の価値観を替えさせてくれた重要なライブでもあります。
ダンスにしろ歌唱にしろ充分なパフォーマンスを発揮できていたとは言い難いですが、それをも凌駕する感動を与えてくれるライブでした。
…とは言っても会場に行けたわけではなく、DMMのライブ配信を始めて購入して見たのですけれど…
ちなみにアイドルのライブ配信を購入した事も見た事も生まれて初めてです。
アイドルが好きになった訳ではなくあの三人の公演だから見たのであって、多分これから先は二度とない気はしていますが。
いずれにしても
アーティストの生き方がライブに表れると感動が生まれる
それを教えてくれたのがその二つのライブです。
・自分の求める表現の為にメジャーアーティストを辞めた音楽センスと歌声が素晴らしいTHE SxPLAYさんの10年記念ライブ
・完成度は高いとは言えないが気持ちの入ったダンスと歌、それに加えスタッフの気持ちのこもった衣装と演出とが合わさった山口真帆さん・長谷川玲奈さん・菅原りこさんの卒業公演
芸術は一筋縄ではいかない事を改めて感じさせられたライブでもありました。
この二つのライブはより多くの人に知ってもらいたかったですね。
知った人がどう反応するのかも気になります…もう二度と見る事は出来ないですけれど。
より多くの人に好かれる事
つまりは
集客力がある事
それが価値を測る分かりやすい基準だというのは否定はしません。
ビジネスとして考えるのならば当然必要な事でしょう。
もちろん私も集客力がある事は目指すべきだと思いますし、自分が好きなアーティストにも集客力がつけて欲しいと思っています。
しかし、集客力が高いと思われる2017年のランキングに出てきたアーティストも、2018年のランキングに出てきたアーティストにも、お金を使いたいと思わせてくれるアーティストはいませんでした。
ランキングに入っている一部アーティストを好きな時期もありましたが、今では全く聴きません。
※単なる個人的な好みの話です。
でも、全くランキングとは無縁のTHE SxPLAYさんや荒金理香さんのライブには行きたいと思っています。
その他の無名なアーティストの中にも楽曲が良ければCDや配信で購入している人もいますし、ライブにも行きたいと思う人が何人もいます。
山口真帆さん・長谷川玲奈さん・菅原りこさんにも課金するつもりもあります。
※長谷川玲奈さんは声優としてクロコダイル所属、菅原りこさんはタレントとしてavex所属になりましたので、もしかしたら歌を歌う可能性はありますけれどね…
結局のところ
・プロとしての評価は集客力(利益)
・アーティストとしての評価は個人の好み
となるので、プロとしての評価とアーティストとしての評価は相容れないものなのかも知れません。
多くの人に好かれるものがその人にとって良いものとは限らないですから。
売上ランキングにしろ動員数ランキングにしろそれはあくまで参考程度の情報でしかないということでもあります。
会社の戦略としてランキング上位を狙うのは当然だと思いますけれど、アーティストとして上位を目標にするのは良いとは思いません。
アーティストとしては
・良い作品やパフォーマンスを生み出す事
・より多くの人に知ってもらう事
が必要であり
利益を生み出せるようになればプロ
だという事なのだと思います。
つまりはアーティストとプロをどう両立させるのかを考えていかなければいけないという事なのでしょう。
・利益の為に作品を創る
・作った作品が利益を生む
似ているようで相容れない言葉だと思います。
2017年・2018年の年間推定ライブ動員数を見てたらそんな言葉が浮かんできました。
月間平均3~4公演って働き過ぎじゃないですか???
それも思いました。
ちなみに年間60公演ってアーティストもいましたけど(月間平均5公演)…
…いまいちまとまらない感じになってしまいました…
一番言いたいのは
動員数ランキングに絡まないアーティストのライブでも充分に感動できる
ということです。
やっぱりユーザーとしてはランキングは参考程度でしかなくて、本当に自分に合うものはランキング外にあるのかも知れません。
アーティストとして自分に合う箱の大きさはどの程度までなのか、集客力を含めた現実を見極めた戦略は必要ですが、ランキング自体はただの結果でしかない事も理解する必要もあるでしょう。
結局は…粗利…だと思いますからね。
集客力をあるように見栄を張ったところで今の時代はただの愚策だとしか思えません。