サイトを彷徨っていたらこんな記事を見つけました。
2016年の記事です。
CD1枚2,000円として1万枚で2,000万円
CD1枚の価格は分からないですけど、ちょっと低めに見ても悪くない数字です。
グループも大勢、スタッフも大勢、それでミリオン達成して、でも、もらえるお金が少し、いろいろな制限や制約がある…それと比べてどうなのでしょうね。
まあ、ある程度の人口がいる地域でなければ路上で1万枚を売るのは難しいとは思いますけれど。
こういう路上ライブで売ったCDの売り上げは把握できていないと思うので、そしたらオリコンのランキングなんて意味ないよね、そうも思いました。
削除されていました…(2021年1月)
やっぱり個人で、もしくはそれに近い形でやるのが一番だと思いました。
CD発送は確かに面倒そうですけどね。
事務所やレーベルや流通を儲けさせる為にアイドルやアーティストが搾取される
儲けるのは良いと思うんですけど、「搾取」する方法でやるのは違うのではないかとは思います。
会社が優良で「搾取」になっていないのならば、それはそれで良いとは思いますが…
アイドルが売り上げたお金で会社が運営できるからバンドを抱えていられる
という話もちらほら見かけますが、それが現実であるならばアイドルにとってもアーティストにとっても不幸な状況だと言わざるを得ません。
宣伝するためのコストを捻出するのが…などという戯言を聞きますけれど、ITが発達していなかった昔なら分かりますけど、今ではそんな事は無いと思うのです。
各々の活動に合った宣伝をするツールはあるはずです。
個人ですら発信できる時代であり、ファンの側でも拡散力に差はあっても広げる事は出来ますから。
そもそも
お金を掛けてそのパフォーマンスなの?
それが一番の問題だと思いますけどね。
節操のない事務所やレーベルが日本の音楽業界からいなくなれば良いのに。
…まあ、ドラマや映画も一緒ですけどね…
今はもうCDは爆発的に売れる時代ではありません。
某アイドルグループのように1人のファンが何百枚もCDを購入して、そしてミリオン達成するという事に何の価値もないと世間は分かっています。
そもそもCDは数多く売るものではなくなったのです。
CD自体はオワコンではなく
新しい価値を生み出している途中
だと私は思っています。
私が若い頃はCDを購入しなければ音楽を聴く事は出来なくて、学校帰りにCDショップに寄っていろいろな音楽を吟味するのが日常でした。
今はyouTubeだったりストリーミングだったりiTunesでも試聴はできますから、音楽を聴く為に必要なのはスマホやタブレットであり、CDやCDプレーヤーではありません。
音楽を聴く為に必ずしもCDが必要ではないので、音楽ファンの中でもCDに意識が向かなくなる人が多くなるは当然です。
どう考えても販売数が減るに決まっています。
だから
CDに特典を付けて無理やり販売するのは何か本末転倒な話
だとしか思えないのです。
1人に複数枚CDを買わせようとする行為は、ファンから搾取しようとしているとしか思えません。
「良い音楽を提供してお金を貰う」ではなくて「搾取する」としか見えないビジネスのやり方に疑問はあるのはもちろんですけれど、それを購入するファンもどうかとは思います。
メジャーのシーンしか見えていないライトな音楽ファンにとってCDは過去の遺物でしかなく、私もこのブログを始めるまではそう思っていました。
だからもちろん、CDを購入しようとは全く思っていませんでした。
しかし、
CDを購入してまで歌を聴きたい
そう思わせてくれる歌手に出会いました。
その歌手の音楽を聴く為には流通していないCDを購入するしかありません。
そして、実際CDを購入して「CDはいらない」という気持ちが変わりました。
kmm295.hatenablog.com
こうやって考えると売れてないのは単純に欲しくなるCDを売っていないから買わないだけだったという気がします。
ちなみに荒金理香さんの2枚目のシングル「蝶」も購入しました。
こういう希少価値があるCDを購入すると、中学校や高校生の時にCDを購入した感覚が蘇ってきてとてもワクワクできました。
こんな記事も見つけました。
インディーズで活動しているアーティストのなつみゆずさんのブログ記事です。
記事の中に
「インディーズアーティストにとってのCDは聴ける色紙」
とありました。
何か素敵な言葉でした。
「聴ける」というのがポイントでCDはミュージシャン用の色紙というのが、ものすごく納得しました。
楽曲を聴くだけならストリーミングや配信で充分ですが、ライブ後に購入するCDにはかなりのプレミア感があります。
CDを曲を聴く為のものとして売るのではなく、ライブの記念品として販売するのも良いでしょうね。
そう言えばライブを録音して帰るまでにその音源をCDにして、帰りに販売するという手法もあるようです。
「ライブ参戦記念CD」
欲しくなりますね。
普段音楽を聴くときはCDが不要でもCDが欲しくなる場面はあるという事です。
こうやって考えれば考える程、今のこの時代にCDを大量に売ろうとする事に意味があるとはとても思えないのです。
少し話が逸れるのですが、何となく自主製作の費用や発注単位などについて気になったので調べてみました。
CDを何枚プレスするかは依頼業者によって違うとは思いますが、最低100枚以上から考えるのが妥当な気がします。
CDブックレットデザイン費用
ブックレット2~4pで¥38,000~
プレス費用
100枚で¥55,000~
500枚¥95,000~
その他レコーディング費用など。
unisession.com
1枚5曲入り1,500円×1,000枚=150万円の売り上げ
と単純計算ではそうなります。
個人的には4~5曲入りで1,500円で売っていると買いやすい気がしています。
「少し興味がある」程度のアーティストだとそんなに多くの曲を聴こうとは思えないし、仮に「外れ」てもその程度の曲数なら良いかな、と諦めやすいので(個人の感想です)。
売り切る為の時間や在庫管理や必要売上などに個人差があるとは思いますが、検討する余地が全然ある数字だと思っています。
アーティストがどうやって利益を上げるかは各々異なると思いますが、少なくともCDにはまだまだ価値があることは間違いありません。
だから、意識を変え自分に合う販売方法や販売数を考えさえすれば、まだまだ利益を上げれるものだと思っています。
CDバブル期のように大企業を潤すだけの数量はもう売れません。
それなのに、何故そこまでCD売り上げにこだわるのかは単純に不思議です。
もし仮に人気があるというのならば
ファンの数=利益
に繋げる方法はいくらでもありそうなのに、何故にCDを大量に売りたがるのでしょうか?
事務所やレーベルにとって「おいしい」何かがあるという事なのでしょうか?
いずれにしても、メジャーレーベルの「今のCDの売り方がオワコン」だと思っています。
メジャーアーティストに好きな人は何人かいますけど、CDを買う気にはなりませんでしたから。
CDそのものの価値や付加価値が無ければCDは購入する気にはなりません。
そして、CDの付加価値とは購入特典や〇〇券の事ではなく
「エモい」
だと思うのです。
ちなみに…
私が好きな「メジャーを辞めた歌手」THE SxPLAYさんの場合は以下の「Memento」のアルバムはダウンロードで購入しましたが、ライブでは3枚のCDを購入しました。
「ライブに行ってCDを購入する」
インディーズアーティストを応援する醍醐味でもあります。