ちょっと最近気になってることです。
「第二の宇多田ヒカルと呼ばれた…」
「なぜ第二のyuiになれないのか…」
実際に見かけたコメントがこれですけど、音楽だけに限らず他の分野でも良く聞かれるコメントです。
そんなコメントを量産する人々に聴きたい。
仮に
「宇多田ヒカルさんが二人いる」
「yuiさんが二人いる」
それは歓迎すべき状態なのですか?ということを。
「〇〇に匹敵するぐらいの才能」とでも言いたいのかも知らないですけど、
暗に
「その〇〇には及ばない」
という言葉を含んでいる気もします。
本人は「憧れ」があったとしても、まさか「第二の〇〇」ポジションを狙う人はいるのでしょうか…?
もし仮に本人が「第二の〇〇」のポジションを狙っているというなら、その時点で先行き不安です。
ただ、音楽に限った話ではないのですが
一つの成功例を「正解」として
次も同じくやれば成功する
そんな単純な考えを表しているのも「第二の〇〇」という表現だと思っています。
そして、
事務所やレーベル側が敢えて「第二の〇〇」を狙っていそうだ
そう思えるようなプロモーションも多々見受けられます。
そういう考え方で良い分野も確かにあるとは思いますが、少なくとも音楽には当てはまらないでしょうね。
あくまで私個人の意見ですが、
「第二の〇〇」なんて単なる「二番煎じ」
そんな印象でしか記憶には残らなくて、それがつまらないものが出来る原因の一つである、そう思って間違いないです。
「一つの成功例を模倣すれば似たような結果を期待できる」
そう考える人がまだまだ多い印象はあります。
独自の方法を模索するのにその成功例を活用する、分析する、それは必要な事ではありますが。
様々な歌手を調べていると、
「第二の〇〇」の思考に才能をつぶされてしまったかも知れない
そう思われる歌手が少なからずいました。
多くの観客の前で歌う事に魅力がある事は充分に分かりますが、観客が多くなればなるほどに、動くお金も関わる人もその分多くなるのは必然です。
大きなお金と多数の人を動かすという事は、やはり多くの利益を出そうとするとは思いますが、その前に一番先に考える事は損害が出るリスクを極力避けることです。
それは、様々な考えが交錯する原因であると推測できます。
その結果リスクを避けたい心理が働き、「第二の〇〇」の思考が発揮されてしまうのも仕方のない結果なのかも知れません。
「売れ筋商品の類似品」を売って目先の売り上げを得ようという発想で、「ただの商品の中の一つ」としてプロモーションが行われてしまうのでしょう。
それが
「自分の表現したい通りには活動できなくなる」
につながるのだと思います。
だから大手に所属するのはアーティストと名乗りたいなら疑問です。
大手と対等に交渉出来るぐらいの実績を残せるなら、大手に所属するのも良いでしょう。しかし、そこまでの実績を残せるなら、わざわざ大手に所属する必要があるのか?そういう話になります。
また、仮に本人も周りも「第二の〇〇」ポジションを狙ってないとして、勝手に「第二の〇〇」なんて騒がれる場合もあると思います。
アーティストは「独自性」に価値がある
と思っているので、勝手に「第二の〇〇」と騒がれるのはアーティストとして良いとは言えないでしょう。
独自性を出す事は確かに難しいでしょうけど、知名度が高いアーティストに被る事は最低限避けたいところです。
仮に、もう活動していないアーティストが名残惜しかったとしても、
そんな類似アーティストに価値があるのでしょうか?
これも見かけた記事ですが…
「なぜmiwaは第二のyuiになれなかったのか」
「林さんは第二のyuiになれるのか?」
なんかもう、いろいろツッコミみたいです。
本人達は「第二のyuiさん」になりたいのかって話です。
そして「第二のyuiさん」になったとして何があるのか。
yuiさんに憧れがある片平里菜さんと林さん(ネット情報によると)ですけど、それが「第二のyuiさんに成りたい」になる訳ではないと思います。
miwaさんは何かにつけyuiさんと対比されていますしね…まあ、対比されるのはしょうがないと思いますけど。
本心は分からないですが、「第二のyuiさんに成りたい」とは、どう考えても思えません。
そう思えるような記載を見つけることはできませんでした。
ただ、
「第二のyui」と言わせるyuiさんが凄いって話でもあります。
メジャーデビューが2005年…そこから2012年までは素晴らしい結果を残しているようでした。
そして2回の活動休止とFLOWRE FLOWERのボーカルとして活動再開、その他いろいろあって現在に至る事を考えると、たくさんの苦悩があったのかも知れません。
※詳細はネットで。
私は当時を知らないので今回調べてやっと知りました。
そんな私なのでyuiさんには何の先入観もありません。
美化されがちな過去には興味がなく、出来る限り最近の活動で判断したいと思っています。
なので全盛期のyuiさんの良さが分かっていないですが、当時のyuiさんの良さを分かろうとする気はありません。
ただ、またFLOWER FLOWERで活動再開との事で、その「音楽活動をしたい」という気持を持ち続けている事は好きです。
私は辞め時を考える人より、現役続行を模索している人の方が好きで、サッカーの三浦知良選手やメジャーリーグのイチロー選手は本当に尊敬しています。
だから
yuiさんが今年また活動再開した事はかなり応援したいです。
FLOWER FLOWERさん
「マネキン」
この曲は結構好きかも知れません。
ただ、もうちょっと情報集めが必要ですかね。
THE S×PLAYさんと同じく「生き方」に共感できそうな歌手ですので、今後見守っていきたいと思っています。
応援したくなるかどうかはこれから次第ですが…
さて、話は戻りますが、どんな人にも「個性」はあります。
双子ですら微妙な違いがあるのですから、全く同じ人は存在しないです。
…クローン技術が発達してどうなるか分からないというのはありますが。
だから「第二の〇〇」なんて実現しない話だと思うのですが、それでも追い求めますか?
私には価値が分かりませんけど、そんなに価値があるものなのですか?
「Only one」
それこそアーティストが求めるべきものだと思うのですが違うのでしょうか?
生きて行く為に「売れる」事も考えなければいけないので、「評価されない独りよがりの表現」ではダメなのは確かにそうです。
だからと言って二番煎じを狙うのはどう考えてもマイナス要素でしかないのですが…
「第二の〇〇」なんてのは時代遅れな価値観でしかないと思うのです。