「歌が上手いだけ」な歌手はアーティストなのかどうか? を改めて考えてみました。
このブログでは
歌手 = アーティスト
と思って記事を書いてきました。
アーティストとしての歌手が好きなので、記事に出てくる「歌手」はアーティストだと思って書くこと多いですけれど、何となく思う事があって少し考えてみました。
歌手=アーティストとは必ずしも言えないですから。
・極めようとする
・自分の表現したい事がある
アーティストであるならばどちらかは必須であり、どちらでもない歌手はアーティストではないだろうと思っています。
つまり「歌が上手いだけ」であるのならば、本人のスタイル次第ではアーティストとは呼べないということです。
少なくとも、何かにこだわる事もなく他者の用意したステージで歌っているだけ、つまりは「誰かにお膳立てしてもらう」のであるならば、とてもアーティストだとは言えません。
必ずしもアーティストを目指して欲しいと思っている訳ではないですが。
※あくまで個人の感想です。
「歌が上手い」というのは一つの要素ではあるけれど、「歌が上手いだけ」では自分のスタイルを確立出来てはいない、そういう事だとも思います。
自分のスタイルがはっきりしない事はセールスポイント以前の問題で、だからこそ「歌が上手いだけでは売れない」になっていくのだと思います。
「自分のスタイル」とは何か?
それで歌手としてのスタンスが変わっていく…
つまり
アイドルを目指すのか
アーティストを目指すのか
それとも別な独自のスタイルを探すのか
そういう話にもなっていくと思うのです。
ちなみに歌手とアイドルの関係は
・アイドルとして歌手活動をする
・歌手としてアイドル活動をする
になる事が多いかと思いますが、今ではそこに声優も絡んできます。
・アイドルとして声優活動をする
・声優としてアイドル活動をする
・声優として歌手活動をする
・歌手として声優活動する
歌手が軸なのか、アイドルが軸なのか、声優が軸なのか
軸足をどこに置くかで活動の意味が変わってくると思います。
多岐に渡る活動ならばこそ、自分の軸足がどこにあるのかを見失わないようにしたいものです。
ここで一つ考えたいのが
アイドルはアーティストなのか?
という事です。
個人的にはアイドルはアーティストとは別な次元の存在だと考えていて、同じステージにはいないと思っています。
ファン層は被る可能性はありますけど、競合はしていない気がしています。
ただ、この記事を書きながら
アーティスト活動するアイドルもいる
そういうパターンもありそうな気がしてきました。
グループでのアイドル活動をしながらソロでアーティスト活動をしたり、ソロアイドルとしてアーティスト活動をする…など、厳密にラインを引くことは難しいです。
だからこそ、純粋なアーティストを目指すというのは貴重な存在のような気がしています。
という事で前置きが長くなってしまいましたが、ようやく本題です。
「勝手に考えてみた⑥」
です。
それでは自分のスタイルを決めたとして
アーティストとしての歌手活動をする
場合で考えてみたいと思います。
アーティストとして活動するということは、逆を言えば、アイドルや声優と競合するようなやり方ではないと思っています。
「より多くの人に自身の活動に触れてもらう」
のがアイドルの手法だとしたら
「より多くの人に楽曲や歌を聴いてもらう」
のがアーティストとしての歌手だと思います。
声優はどうなんでしょう?
やっぱり良い作品やキャラクターに出会えることと声優としての実力を磨く事なのでしょうか?
気が向いたら調べてみたいです…あくまで気が向いたらですけど。
こうやって少し考えてみたただけでもアーティストとしての歌手活動は難しそうです。
アイドルや声優は活動が音楽メインでないのに加え、自身の楽曲を告知する方法が多岐に渡るのに、楽曲や歌声がメインの武器である歌手には告知方法が限られていますからね…
しかし、アーティストとしての歌手の一番の強みは
楽曲も歌声も芸術作品
であるという事です。
この記事に若い頃に何を聴いていたか書いたので、ついでに聴き直してみました。
久々に聴きましたが今でも良かったです。
今すぐに思い出せる楽曲ばかりでしたが、聴いていない期間が20年以上あるというのに、それでも記憶に残っていたという事はそれ程の楽曲だったという事で、そういう楽曲を生み出す事こそがアーティストとしての歌手なのでしょう。
どこかでも書きましたが、アーティストとしての歌手活動をするのならば良い楽曲と出会う事は必須です。
自分で創るのか、誰かに提供してもらうのか、どちらにしても歌を世に送り出すのがアーティストとしての歌手だと思っています。
しかし、それは歌手として生計を立てることが出来てこその話ではありますが。
ただ、名曲はそんなに多くある訳ではありませんし、iTunes単価1曲150~250円なのでやっぱりCDを売って儲けたいになるとは思いますけど、それも今の時代では苦しいでしょうね。
だから、生計を立てるのはどうしても別な手法を考える必要があります。
歌手の楽曲を売る以外の方法として思い浮かぶのはライブですけれど、ライブ自体で利益を上げれている話は聞かないですし、そこでのグッズ販売で利益を得るとしても観客を呼べるようになってからの話です。
ファンクラブの売り上げも同じです。
また、実力を磨き告知を頑張ればペースは別にしてファンが確実に増えていくのならば、地道に活動していれば良いとは思いますが現実はそうではありません。
実力があっても簡単に埋もれます。
そのような状況で、名前を売ってファンを増やしつつ、生活する為、活動を継続していく為の資金をどう稼ぐかが重要になります。
そこで重要なのは経費を最小限にする事だということです。
経費を抑える方法の一つとしてスタッフを最小限にする…つまり、大勢のスタッフの為に無駄にお金を稼ぐことや余計な忖度がないように活動する、それが有効だと思います。
その為にはフリーか小規模事務所で必要最低限のスタッフで活動するのが最適だと思っています。
そして、アーティストとしての能力だけではなくプロデュース力やビジネス感覚を身に着ける必要があり、プロデュース能力が高いアーティストならばそれだけでも有利になると思っています。
しかし、簡単ではないですし、アーティストとしてはなかなか難しいとは思いますが。
そこで考えるのがフリーの音楽プロデューサーです。
あまり目立つ存在ではないので分からないですけれど、元大手レーベル出身のフリーの音楽プロデューサーがいたのを見かけたことがあります。
フリーのアーティストとフリーの音楽プロデューサーの組み合わせならば、自分の望むように活動できるので、アーティストとしてやりたいことが出来る可能性が広がると思っています。
いわさききょうこさんが全国を旅しながら活動できているのがそれなのか…そんな気もしています。
まあ、自分に合うフリーの音楽プロデューサーが丁度良く出会えれば良いのですけれど、そう簡単ではない事は間違いないでしょう。
音楽に限った話ではないですが、今の時代は個人でできるのが最強であり、アーティストを貫くならセルフ音楽プロデュースが最適だと思うので、やっぱり苦手とは言ってられない気もします。
セルフプロデュースも磨き、「語り継がれる名曲」を生み出し、そして自分の歌声を聴きたい人を増やすのです。
やりたいような音楽活動をして生きていければ良いとも思いますが。
それでもやっぱりお金が必要という話に戻ります。
音楽活動で稼げるまでにどうやってお金を稼ぐのか、というのは非常に重要です。
ある程度音楽活動が軌道に乗るまでには、バイトをしたり、正規・非正規に関わらず会社員として働いていたり、そのような人も多いのだと思います。
ただ、最終的に音楽活動だけで生計を立てるのが理想ですけれど、そこにたどり着く前のお金を稼ぐには従来の方法だけでは厳しいことも多いのではないでしょうか。
そこで考えるのは、バイトや会社員での安定した収入を得る事に加え、ブログであったり、noteであったり、その他自分に合ったお金を稼ぐ方法をより多く見つけた方が良いという事です。
ただ、そうやって自分でお金を稼ぐ事で縛られることを減らすからこそ、アーティストとしての自分の表現の自由が確保できるのではないでしょうか。
素人が勝手に考えていますけれど今までのやり方は通用しなくなるのは時間の問題…もしくはすでに通用しなくなりつつある…と感じています。
2018年:安室奈美恵さんが引退
2019年:西野カナさんが活動休止
2020年:嵐が活動休止予定
このニュースがあながち予想が外れていない証拠だと思っていて、嵐活動休止に向けてここ2年で何か時代が大きく変わりそうな予感もあります。
アーティストにとってチャンスな方向に変われば良いのですけど…
いずれにしても他者の活動を学びオリジナルな活動を見つけなければ、アーティストとして活動していくのは難しいのだと思います。
・歌手活動で生きていく為の長期的なプラン
・継続して音楽活動を続けていく為の資金
・自身を売り出すためのプロデュース
何も考えずに活動する事は無いとは思いますが、活動を継続していくためのリスクを減らす事をしっかり考えつつ、自分の表現の自由を守り、歌声を磨き、名曲を創って、感動できる歌を聴けるチャンスが増えて欲しいと思っています。
そして、今の音楽業界を変えるアーティストが出て欲しいと願っています。
アイドルが売れるのも
アーティストもどきが売れるのも
下手な歌手が売れるのも
そんな事は些細な事です。
歌が上手い事の価値が高まって欲しい
本物のアーティストも売れて欲しい
それが私の願いです。
…RUANNさんの曲を聴きながら記事を書いていたらこんな締めになりました。
改めて「The beautiful girl is about u」を聴いたらやっぱり才能が飛びぬけていました。
あまり才能って言葉で片付けたくはないですけどね。
そう言えば2018年2月上旬頃にtwitterのツイを消してから半月以上何の音沙汰もなくて少し心配です。
何があったのでしょうか…
RUANNさんに今起きている出来事が
「やっぱりメジャーデビューは慎重になった方が良い」
という私の持論の証明にならなければ良いと思っていますが…
「勝手に考えた⑦」へ続きます。